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Momoko Tanizaki, INSOMNIA / Waiting for the wave
¥4,950
アーティスト谷崎桃子によるパンデミック以降に制作した「不眠や不調」をモチーフにした絵画作品で構成されたアートブック。 – 谷崎は、間接的なコミュニケーションが広がる現代に対峙するかのように、絵画という直接的に身体を介する表現方法を主に用いて、人間の感情や他者との関係性を提示する作品を発表してきました。取るに足らない生活の中の風景や愛情を主に表現してきましたが、近年は言うにはばかる病的な感情や、人間のネガティブと言われる部分をありのまま表現することで、それらを肯定的に捉える可能性を絵画を通じて模索しています。 – – 内容物:スリーブ/大型冊子_22ページ(絵画作品掲載)/テキストカード_1枚(日英バイリンガル) スリーブ外寸:400 x 520mm 初版50部
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FM (#1 2,2022)
¥2,420
FMは“分からないファッション誌”です。 FMはファッションが内包する “分からなさ” について様々な観点から考察を行っています。初回の特集は「外出」、写真家 濱田晋さんによる写真と、テキスト・テキスタイルのデザイン・製造・販売等を行う「TEXT」主催 大江ようさんによる寄稿文を掲載しています。 サイズ(スリーブケース):w220 x h240mm
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『New Clear Answer』
¥4,500
東京を拠点に活動するアーティストランプロジェクトスペースmumeiの14回目の展示として作られたコンセプトブック。 各作家宛に辞書からランダムに選ばれた3つの単語が送られ、その単語を一つのきっかけとしてイメージの収集や制作が行われた。単語とイメージは結びついているが、どのイメージを誰が制作したかを照らし合わせて見ることはできないように編集されており、イメージ自体から見える個々人の興味や視点にフォーカスする編集がされている。作家によって作品制作過程の記録に見えるものもあれば、単語が元になって新しく制作された明確なイメージや日常のスナップなどもあり、各作家の思考や同時代のつながりも見えてくる。 - アーティスト: 梅沢英樹/皆藤齋/兼平彦太郎/小林優平/サラ・H・レイノルズ/杉原玲那/ピッパ・シャオヤオ・シュウ/䑓原蓉子/高見澤ゆう/タヌキ/中野泰輔/バーバラ・シグナー/原田光 /배선영(ペ・ソンヨン) /ベンジャミン・エフラティ/ミネ・カラタシュ/村田冬実/室井悠輔/森岡美樹/ユニス・ルック - 内容物:本文 153p、バインダー 出版:2021年10月 限定50部 - デザイン:Tanuki 印刷:渡辺印刷株式会社(カバー)/狸印刷株式会社(本文) 製本:mumei/Tanuki 編集/企画/発行:mumei This concept book was made as the 14th exhibition of mumei which is Tokyo based an artist-run project space. mumei sent each artists three words randomly selected from a dictionary, and the artists used the words as a trigger to collect and create images. The words and images are linked, but they are edited in such a way that it is not obvious to the viewer which image was created by whom, and the focus is on the individual's interests and perspectives as seen through the images themselves. Some of the images looks the working process by the artists like snapshots, drawings and there are the created new images as well like a collage, an engraving. There could appear the unique ideas and the contemporary trend of thought by several artists. - Artists: Barbara Signer / Benjamin Efrati / Fuyumi Murata / Eunice Luk / Hikaru Harada / Hideki Umezawa / Hikotaro Kanehira / Itsuki Kaito / Mine Karataş / Miki Morioka / Reina Sugihara / Sarah H Reynolds / Sunyoung Bae / Tanuki / Taisuke Nakano / Yoko Daihara / Yuu Takamizawa / Yuhei Kobayashi / Yusuke Muroi / Pippa Xiaoyao Xu - Designed by: Tanuki Printed by: Watanabe Printing Co., Ltd. / Tanuki Printing Bound by Tanuki/mumei Edited/Planning/Published by: mumei - Limited edition of 50 Published in Japan in October 2021 ©2021 mumei All rights reserved.
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『天地を掘っていく』角尾宣信 |『Dove / かわいい人』村田冬実 Waiting for you by Yoshinobu Tsunoo|HATO / Charming Person by Fuyumi Murata
¥8,000
映画史研究者角尾宣信氏による、令和への改元と天皇制、また日本人であることについて、往年の映画監督渋谷実氏の作品を通した論考と、その論考から発想したアーティスト村田冬実氏による写真作品及びその展示記録集からなる共編書。分厚い本文カード、ポスター、写真集、ばらばらと散らばった図版等、複数の内容物が箱の中で積層した装幀となっています。 Co-edited book by film historian Yoshinobu Tsunoo, which consists of a study of the change to the Japanese Reiwa era, the emperor system, and being Japanese through the works of old film director Minoru Shibuya. And a collection of photographs and exhibition records by artist Fuyumi Murata inspired by the study. – 内容物:本文カード_28p(日英バイリンガル) / 図版カード_28枚(日英バイリンガル) / 写真_12p / ポスター / 綿 / 透明表紙 / 箱 箱外形:221 x 308 x 42 mm 初版200部 Contents: text card_28p (bilingual) / image card_28 (bilingual) / photo_12p / poster / cotton / transparent cover / box Box dimensions: 221 x 308 x 42 mm First edition of 200 – Design:Tanuki 印刷:有限会社竹内紙器製作所、川嶋印刷株式会社、株式会社明光社、渡辺印刷株式会社 アセンブル:edition kozo – © 2020 edition kozo Courtesy of Yoshinobu Tsunoo and Fuyumi Murata Printed and bound in Japan – 角尾宣信(つのお よしのぶ) 東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース、博士課程単位取得退学。2014―2016年、ニューヨーク大学大学院総合文化研究科東アジア研究専攻に交換留学生として在籍。2021年より、和光大学表現学部総合文化学科専任講師。専門は、敗戦後の日本映画史および美学・アフェクト論。著書に『渋谷実――巨匠にして異端』(志村三代子氏との共編著、水声社、2020年)、『素が出るワークショップ――人とまちへの視点を変える22のメソッド』(饗庭伸氏・青木彬氏との共編著、学芸出版社、2020年)、論文に「破滅した「人間宣言」――『グラマ島の誘惑』における天皇および天皇制風刺について」(川崎公平ほか編『川島雄三は二度生まれる』(水声社、2018年)所収)、翻訳書にボリス・グロイス『アート・パワー』(石田圭子氏他との共訳、現代企画室、2017年)、学会発表に“A Bald Cartoon Character and a Laggard Cinema Character in the Age of Potential Wars: Taizō Yokoyama’s Comic Strip, Pūsan, and Its Filmic Adaptation by Kon Ichikawa” (ICA, 2016)などがある。 村田冬実(むらた ふゆみ) 1990年生まれ。写真を軸に、写真史・美術史・哲学の面から人間にとっての見ることを解体し、現代における写真の在り方を問うような作品を制作する。現在は、視覚と類似性をテーマとし、人間とカメラの関係性についての思考を試みている。アーティストランスペースmumeiのディレクター。現在東京藝術大学美術研究科先端芸術表現専攻博士課程に在籍。主な展覧会に「東京デトロイトベルリン」(Tokyo Arts and Space, 東京, 2020年)、「DOVE / かわいい人」(4649, 東京, 2019年)、「Unstable #2」(Comfort Station, シカゴ, アメリカ, 2018年)等
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『The Group Exhibition at Satoshi Ohno Studio 2018』
¥2,750
2018年8月に山梨県富士吉田市にて行われた画家の大野智史によるアトリエの公開とグループ展示のドキュメントブック。大野を含めた7人のアーティスト(福永大介、大田黒衣美、谷崎桃子、吉田裕亮、富田正宣、郷治竜之介)による10日間の展示を豊富な写真で紹介。美術批評家大森俊克によるテキストも収録。 本展示から抽出された「身体性」と「境界のあいまいさ」という2つのキーワードをヒントにデザインされています。書籍における「天・地」や「ノド・小口」といった物理的・身体的な制約を踏まえ、写真のレイアウトは各々のページで天地左右が不均一で、読者に対して身体的な反応を要求するデザインとなっています。各ページの端部とノドといった物理的な境界を前提としない写真のレイアウトによって境界の曖昧化を試みています。製本においても針や糊を使用せず、それぞれのページが入れ替え可能となっており、会場内での鑑賞者による非限定的な視線や動線の流れを再現しています。 デザイン:Tanuki This book documents a studio opening and group exhibition by Japanese painter Satoshi Ohno in August 2018. Rich photographs illustrate the exhibition by seven artists, including Ohno. Design: Tanuki
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『岩、紙、風』濱田晋 A Rock, A Paper, A Wind by Shin Hamada
¥6,600
風景や人物など、それぞれの写真に関連があるのかはっきりとしない断片的な光景を20枚収めた写真家の濱田晋による写真集兼写真作品。画家の森本将平による寄稿文も収録。100部限定。サイン入り。 「顔も名前も、性別も年齢も、沖縄に来た理由もエレベーターに乗った目的も、まったく何もわからない、知らない誰かが、たまたまあるホテルのある階のあるエレベーターに乗り込むその一瞬を、私は、夜の街を歩いているときにたまたま目にした。そのことは、私しか知らない。」—– 岸政彦「断片的なものの社会学」(引用) 本書は、濱田晋氏の関心「物事の断片性」をキーワードにデザインされ、製本は針や接着剤などを用いず結束出来る方法を選択し、各々の構成要素が独立する構造になっています。要素としての断片性を強める目的から表紙、本文と使用する用紙についてもそれぞれ質感や厚みに差がつけられ、タイポグラフィは日英それぞれの言語における断片性が意味と造形において解釈されています。「そこにあるものをただ見る」という著者の被写体に対する感覚を追体験するものとなっています。 デザイン:Tanuki A collection of photographs by Japanese photographer Shin Hamada, featuring fragmentary scenes of landscapes, people, and other subjects that are unclearly related to each other. Design: Tanuki